高齢者が運転する自動車が起こす交通事故が各地で相次いでいる。自主的な免許返納も簡単ではないだけに、脚光を浴びているのが後付けの急発進防止装置だ。東京都は安全装置の購入や取り付けを補助する方針を打ち出したが、性能評価の普及も必要になりそうだ。

<span class="fontBold">急発進防止装置などへの補助を表明した小池東京都知事</span>(写真=共同通信)
急発進防止装置などへの補助を表明した小池東京都知事(写真=共同通信)

 6月11日の東京都議会。小池百合子東京都知事は代表質問への答弁で「事故の防止に効果的な装置の取り付けに対する補助を実施する」と述べた。

 高齢者を対象に、アクセルとブレーキの踏み間違えによる急発進を防ぐ装置などの購入や取り付けにかかる金額の9割程度を補助する方針だ。小池知事はその前日には都内の自動車用品店を訪れ、こうした装置を搭載する車に試乗していた。

 4月に東京・池袋で乗用車が暴走し母子が亡くなり、10人が重軽傷を負った事故以降、高齢者が運転する車による交通事故に対する世間の関心が高まっている。6月13日も兵庫県西宮市で69歳女性が運転する車が保育園児の列に突っ込み2人の女児がけがをする事故が起きたほか、15日には群馬県伊勢崎市で高齢者が運転する車が衝突し3人が死傷する事故が起きた。

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