全1420文字

米ウォルマートと米アマゾン・ドット・コムという流通2強が宅配サービスで激しく競い合っている。ウォルマートは冷蔵庫に生鮮食品を配送するサービスを計画、アマゾンもドローンでの宅配を急ぐ。「ラストワンマイル」から「最後の数ステップ」の争いへ。2強の戦いが宅配サービスを進化させる。

冷蔵庫まで生鮮食品を届ける米ウォルマートの「インホーム」(写真=米ウォルマート提供)

 「顧客へのラストワンマイルだけでなく、最後の数ステップもカバーする。もし我々が食料品を家の中のキッチンまで持っていったらどうなるだろうか」

 米ウォルマートのダグ・マクミロンCEO(最高経営責任者)は本社のある米アーカンソー州で6月上旬に開催した年次総会で、米アマゾン・ドット・コム対抗の秘策とも言える新サービスを披露した。

 その新サービス「インホーム」は従業員が顧客の自宅に上がって、冷蔵庫に生鮮食料品を届ける。顧客は商品をスマートフォンのアプリで注文。配達員はスマートキーで顧客宅の鍵を解除して、冷蔵庫や倉庫などに配達する。

 米国では共働きの家庭が多いので助かるサービスだが、セキュリティーはどのように担保するのだろうか。まず「顧客の冷蔵庫への配達は米国に少なくとも1年は住んでいる従業員が担当する」(マクミロンCEO)。スマートキーは1回のみ有効なコードを発行し、スマホアプリで配達員の室内での様子を確認できる。映像は配達員の制服に装着したウエアラブルカメラで撮影する。