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軟調な中国の経済指標を受けて中国景気の先行きへの警戒感が広がっている。先行指標の一つとされる韓国の対中輸出統計は前年実績割れが続き、足元ではマイナス幅が拡大している。日本企業が想定していた「下期回復シナリオ」は果たせるか。

対中輸出額の前年割れが続く
●韓国と日本の対中輸出額の前年同月比推移
出所:韓国関税庁、財務省
   

 「韓国の対中輸出統計は、日本企業の対中ビジネスをいち早く推し量る指標だ」。こう指摘するのは大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストだ。

 先行指標たり得るのは、その集計スピード。6月11日には同1日から同10日までの輸出額を速報値として公表している。それによれば、対中輸出額は前年同期比で26.7%の減少だ。韓国の対中輸出額は2018年11月から前年実績割れが続く。

 韓国の輸出統計が日本企業にとって意味があるのは、「中国に輸出する品目が類似していること」(木野内アナリスト)だ。半導体や素材などの韓国の輸出動向は、日本にも当てはまるというわけだ。6月上旬の韓国の対中輸出額が大きく減少していることを考えれば、日本の対中輸出額も前年割れが続く公算が大きい。