ココカラファインにマツモトキヨシHDとスギHDがそれぞれ経営統合を申し入れる異例の再編劇が動き出した。提案した側の2社はいずれもココカラと店舗網が重ならず、統合効果が大きいと主張している。ココカラは再編を主導できる立場になる。突然はしごを外されたマツキヨにはココカラへの不信感もある。

<span class="fontBold">3社は出店の地域的な重なりが少ない。マツキヨ、スギの両社はそれぞれ、ココカラとの補完性が高いとみている</span>
3社は出店の地域的な重なりが少ない。マツキヨ、スギの両社はそれぞれ、ココカラとの補完性が高いとみている

 6月1日、業界7位のココカラファインと同6位のスギホールディングス(HD)は「経営統合の検討を始める」と発表した。これを受け、その1カ月前にココカラと資本業務提携の検討で合意していた同5位のマツモトキヨシHDは5日、「経営統合を含むあらゆる選択肢の検討及び協議を進める」と当初方針を修正して対抗した。ココカラは7月末までにスギとの基本合意書締結を目指す一方、特別委員会を設け、双方との協議を客観的に検討するという。

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