米中貿易摩擦を背景に、インドや東南アジアの各国で経済成長見通しの下方修正が相次いでいる。グローバルでモノの流れが滞りつつある実態を映すが、米中摩擦はリスクばかりではない。分業サプライチェーンを見直す波に乗れば、アジアは経済覇権を巡る争いの「隠れた勝者」になれるかもしれない。

タイのバンコク港。中国以外への輸出が増える可能性も(写真=ロイター/アフロ)

 インド政府は5月31日、2019年1〜3月期のGDP(国内総生産)の伸び率が3四半期連続で前期を下回ったと発表した。成長鈍化は続く見通しで、インド中銀は4月に19年通年の見通しを下方修正している。

 東南アジアでもタイとシンガポールが5月に入り成長率見通しを相次ぎ引き下げた。インドネシアでも政府幹部が現地メディアに対し「19年の成長率目標を達成するのは困難かもしれない」と発言している。

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