野村不動産が東京都渋谷区の高級中古マンションを丸ごとリノベーションし、販売する。1戸当たりの価格は2億~5億円。新築の富裕層向けと同等の水準に設定した。背景には、都心を中心にマンション用地の確保に頭を悩ませる大手不動産の姿が透けて見える。

 小田急線代々木上原駅(東京・渋谷)から徒歩で約7分。紀州徳川家15代当主が居を構えたという由緒ある土地に、地上3階建ての高級賃貸マンションがある。パリのエリゼ宮をモデルに1984年に完成した物件は現在、1棟丸ごと増改築の工事中だ。2020年に富裕層向けの高級分譲マンションに生まれ変わる。

 プロジェクトを進めているのは野村不動産。既存の躯体(くたい)部分を生かしつつ、配管や空調、ガス、電気といった設備をすべて入れ替えて、新築同様に刷新する。総戸数8戸だった建物を12戸に分割するとともに増築棟も建設し、計15戸を販売する。1戸当たりの専有面積は146~232m2で、2億~5億円台で売り出す。

 開発に当たっては、竹中工務店の技術研究所がコンクリートや鉄筋などを調査・分析して、改修後65年以上の耐用年数があることを確認した。一般社団法人の建築研究振興協会など第三者機関からも耐用年数についてお墨付きを得たほか、野村不動産も新築と同等となる引き渡し後10年間の保証を用意した。

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