ドラム式の洗濯乾燥機やエアコンなどの白物家電が好調だ。共働き世帯の増加によって便利な高価格帯の家電の販売が増加。猛暑でエアコンも好調に推移している。メーカーは今月下旬からのボーナス商戦でも、消費増税前の駆け込み需要があるとみて期待をかける。

日本電機工業会(JEMA)が5月28日に発表した白物家電の4月の国内の出荷額は前年同月比13.2%増の1795億円だった。前年実績を上回るのはこれで12カ月連続。これほど長くプラス成長が続くのは、2014年4月の消費増税の反動増が出た15年5月からの13カ月連続以来だ。消費に陰りが出つつあるといわれる中で、なぜ、白物家電は売れ続けているのだろうか。
家電量販大手ビックカメラの担当者は「共働き世帯の増加で、便利な家電を購入する人が増えている」と話す。実際、家事の時短につながる洗濯乾燥機の4月の出荷額は23.9%増の148億円。パナソニックが17年10月に投入した、あらかじめ大量の洗剤を入れておけるドラム式洗濯乾燥機の場合、18年10月~19年4月の販売台数が前年同期比2割増えた。ドラム式洗濯乾燥機は価格が20万円以上のものも多く、10万円弱の縦型よりも高価だが、それでも「消費者は安さよりも、便利な家電を求めるようになっている」と先のビックカメラの担当者は指摘する。
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