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スーパーの特売の常連だった冷凍食品で、高価格帯の商品が増えている。共働き世帯の増加などで簡便に調理できる、加工度の高い商品への需要が高まっているためだ。業界再編で巨大化した小売りに対し、冷凍食品メーカーは弱かった立場を変えられるだろうか。

「ウーディッシュ」シリーズ(上)や「青の洞窟」(下)は高価格だが売れている

 「調理が簡単で、夕食の一品になるなら値段は気にしない」。共働きで小学生の娘を育てる都内在住の会社員の女性は週に1~2回程度、夕食に冷凍食品を使うという。デパートの食品売り場で味付けしてある冷凍の魚を400円程度で買うこともある。

 家事の時短を求める消費者の声は強く、価格が多少高い冷食でも売れる余地は広がっているようだ。店頭調査を手掛けるマーチャンダイジング・オン(東京・新宿)のスーパーを対象にしたRDS-POS調べでは、冷食は100~199円の価格帯が売上高の半分に迫る売れ筋だが、比較的高価格となる300~399円の商品の売上高が2017年通年で前年比32%増えた。18年はさらに4%増加し、売り上げ全体の15%を占める。