米ライドシェア大手のウーバーテクノロジーズが5月10日、大規模なIPO(新規株式公開)を実現した。ただ初日の終値は公開価格以下に沈むなど、将来性への期待がしぼみ始めている。同業のリフトの株価も低迷しており、ライドシェアビジネスの根本的な課題が浮き彫りになりつつある。

<span class="fontBold">ウーバーのドライバーは8日、本社周辺で抗議活動を行った</span>
ウーバーのドライバーは8日、本社周辺で抗議活動を行った

 5月10日、ライドシェア大手のウーバーテクノロジーズがニューヨーク証券取引所に上場した。IPO(新規株式公開)時の売り出し価格を45ドルと、事前想定の44~48ドルの下限近くに設定したものの、上場初日は初値が42ドル、終値は41.57ドルまで下落した。3月に上場した同業のリフトの株価は5月10日時点で初値を3割下回っている。

 注目されたライドシェア2社の株価が振るわないのはなぜか。本業の大赤字に加え、ライドシェアビジネスの抱える課題が明確になったことが大きい。

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日経ビジネス2019年5月20日号 21ページより目次

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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

 近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
 生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
 通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。

■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)

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