試着できないという衣料品のネット通販の課題を解消しようとするアパレル大手の競争が次の局面を迎えている。ユナイテッドアローズや博報堂系は自分と似た体形の人の試着画像からシルエットを確認するサービスを始める。あらゆるプレーヤーが“試着戦争”の勝者の座を奪おうと動いており、テクノロジーの進化も促している。

<span class="fontBold">試着したユーザーが自分の試着画像をfitomに投稿、イメージを知りたいユーザーが画像を確認する仕組み</span>
試着したユーザーが自分の試着画像をfitomに投稿、イメージを知りたいユーザーが画像を確認する仕組み

 衣料品は数年前までEC(電子商取引)と相性が悪いと受け止められていた。サイズの大小があるから試着が欠かせず、リアル店舗が強い。それを打破しようとしたのがゾゾスーツだった。体形を撮影して計測する試みは手間がかかり、思惑通りに進んでいないものの、スマートフォン(スマホ)による画像を使えば全身の寸法を相当の精度で推定できるテクノロジーが存在することをアパレル業界は再認識した。体形の数値を入力したアバターにスマホ上などで服を着せるバーチャル試着のシステム開発が相次いでいる。

 ビジネスコンサルティングのシグマクシスとセレクトショップ大手のユナイテッドアローズ(UA)、博報堂DYメディアパートナーズは発想を変えた。3社が出資するfitomが5月9日に始める新サービスは試着画像を投稿したり共有したりできる。消費者が自らバーチャル試着するのではなく、自分と似た体形の他人による試着画像を見て、イメージする仕組み。「試着で確認するのはサイズよりシルエット。同じような体形の人が着ている写真を見れば事足りる」(UAから出向しているfitomの村上悠UX本部長)とみている。

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