米半導体大手クアルコムは5月1日、2019年4~6月期に約5000億円の一時収入を得る見通しだと発表した。特許紛争を繰り広げていた米アップルとの和解で、これまで滞っていた特許使用料の支払いを一括で受けるため。通信用半導体の特許を押さえるクアルコムにアップルがひれ伏した格好だ。

<span class="fontBold">クアルコムはこれから普及期を迎える5G用半導体をリード</span>(写真=ロイター/アフロ)
クアルコムはこれから普及期を迎える5G用半導体をリード(写真=ロイター/アフロ)

 米半導体メーカーのクアルコムが米アップルと繰り広げた2年余りにわたる知的財産権紛争はクアルコムの完勝に終わった。4月16日、両社は和解を発表。アップルは支払いを止めていた特許使用料を一括で支払うとともに、クアルコムから複数年にわたり半導体の供給を受けることで合意した。

 クアルコムが5月1日に明らかにした増収額がそのインパクトを物語る。アップルとの和解に伴い4~6月期に得る一時収入額の見通しは45億~47億ドル(約4950億~5170億円)に達する。

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