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緩和的な金融環境の下で巨大化した「ユニコーン」が相次いで上場しようとしている。だが、黒字化よりも急速な規模の拡大を最優先する姿勢はもろ刃の剣でもある。過去を振り返れば、上場ラッシュの後には相場の調整が起きた。今回はどうだろうか。

(写真=左:AP/アフロ、右:ロイター/アフロ)
大きく“育った”企業が目立つ
●2019年に上場が見込まれる主なユニコーン企業
概要 設立年 企業価値(4月26日時点)
リフト ライドシェア 2012年 161億ドル
ピンタレスト 画像の共有・検索 2010年 152億ドル
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ テレビ会議 2011年 166億ドル
ウーバー・テクノロジーズ ライドシェア 2009年 720億ドル
スラック・テクノロジーズ ビジネス向けチャット 2009年 71億ドル
パランティア・テクノロジーズ ビッグデータ解析 2004年 110億ドル
エアビーアンドビー 民泊仲介 2008年 293億ドル
注:リフト、ピンタレスト、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは既に上場(網掛け)。   スラックは直接上場の見込み
出所:CB Insights(未上場企業分)

 「平成」から「令和」への移行という歴史的な年となった2019年。世界の投資家にとっても印象深い1年になるだろう。「ユニコーン」と呼ばれる推定時価総額で10億ドル(約1100億円)以上のスタートアップ企業が米国で続々と上場する年になるからだ。

 現に、今年上場を計画しているユニコーンには名を知られた企業が多い。