緩和的な金融環境の下で巨大化した「ユニコーン」が相次いで上場しようとしている。だが、黒字化よりも急速な規模の拡大を最優先する姿勢はもろ刃の剣でもある。過去を振り返れば、上場ラッシュの後には相場の調整が起きた。今回はどうだろうか。

●2019年に上場が見込まれる主なユニコーン企業
概要 | 設立年 | 企業価値(4月26日時点) | |
---|---|---|---|
リフト | ライドシェア | 2012年 | 161億ドル |
ピンタレスト | 画像の共有・検索 | 2010年 | 152億ドル |
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ | テレビ会議 | 2011年 | 166億ドル |
ウーバー・テクノロジーズ | ライドシェア | 2009年 | 720億ドル | スラック・テクノロジーズ | ビジネス向けチャット | 2009年 | 71億ドル | パランティア・テクノロジーズ | ビッグデータ解析 | 2004年 | 110億ドル | エアビーアンドビー | 民泊仲介 | 2008年 | 293億ドル |
出所:CB Insights(未上場企業分)
「平成」から「令和」への移行という歴史的な年となった2019年。世界の投資家にとっても印象深い1年になるだろう。「ユニコーン」と呼ばれる推定時価総額で10億ドル(約1100億円)以上のスタートアップ企業が米国で続々と上場する年になるからだ。
現に、今年上場を計画しているユニコーンには名を知られた企業が多い。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

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通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
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■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
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■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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