LIXILグループの会長兼CEOの潮田洋一郎氏が突如、取締役を辞任すると発表した。ガバナンス(企業統治)不全が問題視され、大株主から退任を迫られている中で、その要求に屈したのか。舞台裏を探ると、そんな簡単ではない事情が見えてきた。

<span class="fontBold">潮田氏(右)は瀬戸氏(左)に業績悪化の責任を押し付けようとした</span>(写真=2点:的野 弘路)
潮田氏(右)は瀬戸氏(左)に業績悪化の責任を押し付けようとした(写真=2点:的野 弘路)

 「潮田さんは、“瀬戸憎し”の感情を抑えきれなかったのでしょう。シナリオにない不規則発言を連発してしまった」──。LIXILグループの関係者がこう語るのは4月18日に同社の潮田洋一郎会長兼CEO(最高経営責任者)が出席した記者会見での発言内容だ。

 LIXILはこの日、2019年3月期に530億円の最終赤字に転落する見通しだと発表。潮田氏はその理由を、前CEOである瀬戸欣哉氏の経営ミスであると主張した。「瀬戸さんを招いたのは、取締役を続けてきた38年間で最大の失敗だった」。こう強調した上で、任命責任を取って自らも5月20日の取締役会を最後に取締役を辞任すると表明した。

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