人手不足で慢性化した物流危機が、食品業界のサプライチェーンも脅かしている。メーカーは共同配送といった対策を講じながら、団結して小売りや卸に対して協力を求め始めた。「食」を安定的に供給する流通網は欠かせないはずだが、小売り側との温度差は解消し切れていない。
●食品業界の物流の仕組み

4月中旬、食品業界の話題をさらう動きがあった。味の素が小売りや卸から注文を受けて翌日に届けていた加工食品や調味料の多くを翌々日納品に切り替えたのだ。サプライチェーンの中で立場が強い小売りの要請で、注文を受けたらすぐ持っていくのが近年の業界の慣行だったが、一時的に覆した。
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