日産自動車は8日に開いた臨時株主総会で、元会長のカルロス・ゴーン氏の取締役解任を決めた。仏ルノー会長の取締役就任も決まったものの、新経営陣ではルノー色が薄くなったかに映る。ルノーが強気になれない背景には、かつては仏政府と対峙したゴーン氏が残した「防塁」がある。

<span class="fontBold">取締役を解任されたゴーン氏(中央)と取締役に就いたスナール氏(左)。取締役会率いる西川氏(右)</span>(写真=左:アフロ、中:毎日新聞社/アフロ、右:AP/アフロ)
取締役を解任されたゴーン氏(中央)と取締役に就いたスナール氏(左)。取締役会率いる西川氏(右)(写真=左:アフロ、中:毎日新聞社/アフロ、右:AP/アフロ)

 「3社の関係はウィン-ウィン-ウィンが大前提。本当の意味でのイコールパートナーとしての議論が始まった」。8日、東京都内で開いた日産の臨時総会で西川広人社長は仏ルノー、三菱自動車との提携についてこう強調した。

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