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欧州司法裁判所がディーゼル車の排ガス規制適用の前倒しを求めている。独フォルクスワーゲンは2020年2月への前倒しには対応できないと話す。欧州全体で750万台が影響を受け、新たなディーゼル問題となりそうだ。

ドイツではディーゼル規制の是非が論争になっている(写真=共同通信)

 欧州の自動車業界に、ディーゼル問題の悪夢が再び訪れる可能性が浮上している。欧州司法裁判所は昨年末、路上走行試験で窒素酸化物(NOx)の排出基準を満たす時期を前倒しする判断を下した。これに対し、自動車各社が反発を強めている。

 独フォルクスワーゲン(VW)でVWブランドの技術開発担当役員であるフランク・ウェルシュ氏は本誌の取材に対して、「サプライヤーからの部品調達などの期間を考えると、前倒しの対応は難しい」と語った。前倒しになった場合、欧州全体で750万台が影響を受けるとの試算がある。