アサヒグループホールディングスが役員人事を刷新、主要子会社のアサヒビールの社長を3年で交代させた。しかも、アサヒビールの歴代社長はホールディングス幹部に昇進してきたが、前社長の平野伸一氏は退任。異例ともいえる社長交代の背景には何があったのか。

<span class="fontBold">合議制を目指すアサヒグループHDの小路社長(左)とアサヒビールの塩沢社長(右)</span>
合議制を目指すアサヒグループHDの小路社長(左)とアサヒビールの塩沢社長(右)

 「若者向けの商品で、スーパードライを活性化したい」。アサヒグループホールディングス(HD)傘下のアサヒビール社長に3月19日付で就任した塩沢賢一氏が同27日、記者会見を開き、こう抱負を述べた。

 主力ビール「スーパードライ」の販売が苦戦し、2018年12月期は2期連続の減収に陥ったアサヒビール。国内のビール系飲料の市場が縮小する中では、新たな需要の創出は喫緊の課題だ。だが、業界内では今回の社長交代に驚く声が上がる。「こんなに早く社長を代えるとは……」。前任社長の平野伸一氏が3年で退くことに競合幹部はこう話す。確かに現HD社長の小路明善氏はアサヒビール社長を5年弱務めた。しかも、小路氏はグループをつかさどるHD社長に昇格したのに対し、平野氏は退任だ。

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