米国では「食」に関連する課題を先端技術で解決する「フードテック」が脚光を浴びている。これまでキッチンとは縁遠かったソニーもフードテックの研究に取り組み始めた。AI(人工知能)やロボットを活用した未来のキッチンをソニーが作る日も近いかもしれない。

フードテックへの意気込みを語るソニーの北野宏明氏
フードテックへの意気込みを語るソニーの北野宏明氏

 米テキサス州オースティンで3月に開催されたデジタルやエンターテインメントの総合イベント、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)。ソニー執行役員でソニーコンピュータサイエンス研究所社長の北野宏明氏は同イベントに参加する前にペンシルベニア州ピッツバーグのカーネギーメロン大学(CMU)を訪れていた。

 同大学を訪問したのは、ソニーが取り組みを始めているクッキングなど「フードテック」関連のプロジェクトの進捗状況を確認することが目的だ。ソニーは2018年から、CMUとAI(人工知能)やロボットを活用したフードテックの研究を進めている。「ロボットで人手不足を補うというのもあるが、食のサイエンスを追究していきたい」(北野氏)として、調理とデリバリー(配達)にテーマを絞り、プロジェクトを進めている。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り814文字 / 全文1290文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。