ポーラ・オルビスホールディングス傘下のアクロのほか、シャネルが販売する男性向けメーク商品が好調という。男性用化粧品は静かにブームを迎え、伸び切れず下火になることを繰り返してきた。今も政府統計は微減が続く。今回は肌に塗る商品が伸びており、本格的な需要とみる向きもある。“4度目の正直”になるだろうか。

<span class="fontBold">アクロのファンデーションはスティックタイプ(右)。シャネルも新分野を立ち上げた</span>
アクロのファンデーションはスティックタイプ(右)。シャネルも新分野を立ち上げた

 スキンケアを中心とする男性用化粧品は1980年代に最初のブームを迎えた。経済産業省の調査では、化粧水を含む男性皮膚用化粧品の出荷額は98年ごろに2度目の盛り上がりをみせたが、景気の低迷とともに落ち込んでいる。3度目の波は2014年に金額がピークを迎えて222億円となり、その後は4年連続で微減が続いて18年は192億円だった。

 ただ、この統計は乳液や化粧水、クリームやひげそり後のケアといった肌を整える商品の出荷額だ。ここにきて男性に売れ始めたのはこの統計に入っていないファンデーションのような女性用に近い化粧品。自らをよりきれいに見せたいという欲求を満たす商品だ。

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