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2020年7月の東京五輪・パラリンピックの開幕まで500日を切った。大会中は首都圏の交通機関が、どの程度混雑するか読み切れない。国や都は経済活動への影響を避けようと知恵を絞るが、対策には課題が残る。

(写真=森田 直樹/アフロスポーツ)

 経済効果が32兆円という試算もある東京五輪。だが、すべてがバラ色というわけではないと関係者に思い起こさせた発表が3月15日にあった。オリンピック期間中(2020年7月24日~8月9日)、東京地下鉄(東京メトロ)は列車増発や終電繰り下げに取り組むという。開会まで500日弱。新国立競技場や湾岸部の新設設備に工期の遅滞は聞こえてこない。だが、複雑に入り組んだ鉄道網と高速道路、一般道で人や車がどう動くのかは見えていないのだ。

 東京メトロの発表では新国立競技場に近い外苑前駅(東京・港)を通る銀座線をはじめ主な競技会場の最寄り駅がある有楽町線、南北線を増発。利用者増に備え混雑の解消につなげるという。