出光がPOSシステムで大規模なシステム障害を起こしていることが分かった。1カ月以上収束しておらず、販売店や顧客にも影響が出ているが、出光は対外公表に踏み切らない。出光の内向き体質は、4月に控える昭和シェル石油との経営統合の足かせとなりかねない。

<span class="fontBold">システム障害で販売店の業務に支障が出ている出光興産</span>(写真=竹井 俊晴)
システム障害で販売店の業務に支障が出ている出光興産(写真=竹井 俊晴)

 「ご不便をおかけして申し訳ありません」──。2月25日、出光興産の木藤俊一社長は出光の関西地区の販売店経営者らを前に陳謝した。本来ならば出光と昭和シェル石油が4月1日に経営統合を無事迎えられることへの感謝の意を伝える場だったはずなのに、だ。

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