みずほフィナンシャルグループ(FG)が勘定系システムの減損を中心とする6800億円の損失を発表した。巨額の減損処理に加え2019年3月期末まで1カ月を切るタイミングでの決断に、市場は驚きを隠せない。「前向きな減損」。首脳陣はこう強調するが、肝心の稼ぐ力の回復に向けては危うさばかりが目立っている。

(写真=時事)

 「積極投資を進めるための減損です。心配する必要はまったくございません」。

 みずほFGによる巨額減損発表翌日の3月7日、みずほの運用資金を受託するある外資系ファンド幹部は、こんな電話を受けた。前日の記者会見で坂井辰史社長が「ベストな選択」「前向きな減損」と繰り返した内容と同じだった。

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