日本は革新に適している

 半導体向け精密加工装置メーカー、ディスコの関家一馬社長CEO(最高経営責任者)は、独自に編み出した社内通貨「Will(ウィル)」による組織運営が評価されて日経ビジネス賞を受賞した。関家氏は、「『お金』は意志の強さを表すもの」であり、社内の仕事をウィルに換算してやり取りすることで効率化が進んだと強調した。

(写真=竹井 俊晴)
(写真=竹井 俊晴)

 欧州の高級アパレルの関係者からは「東洋のマジック」と評される「ホールガーメント」横編み機を開発した島精機の島氏。ニット製品を3次元のデザイン通りに一気に編み上げる技術の社会的意義について、「アパレル製品の生産は賃金の安い国への流出が続いてきたが、この技術で労働集約型から脱皮して感性情報産業になる」と語った。

 日経ビジネス創刊50周年を迎えるにあたって特別賞を贈られたのは、ラクスルの松本恭攝社長CEO。印刷や物流の業界にシェアリングビジネスを導入した松本氏は「あらゆる産業が生産性の改善などの課題を抱えている」と発言。創業5年以下のスタートアップ経営者を対象にした日経ビジネスRaise賞を受賞したファームノートの小林晋也代表も、「まだまだ課題に目が向けられていない」と、イノベーター予備軍に奮起を促した。

受賞者
大賞金井政明氏
良品計画 代表取締役会長(兼)執行役員
日経ビジネス賞関家一馬氏
ディスコ 代表取締役社長CEO(最高経営責任者)
日経ビジネス50周年特別賞松本恭攝氏
ラクスル 代表取締役社長CEO
日経xTECH(クロステック)賞島 正博氏
島精機製作所 代表取締役会長
日経クロストレンド賞キズナアイ氏 バーチャルYouTuber
(代理人:大坂武史氏 Activ8代表取締役)
日経ビジネスRaise賞小林晋也氏
ファームノート 代表取締役
日経ビジネス2019年3月11日号 22ページより目次
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

 近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
 生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
 通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。

■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)

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