敵対的TOBを巡る伊藤忠商事とデサントの争いが泥沼化している。こじれた関係を改善しようという話し合いも決裂、対立は決定的になった。今後、伊藤忠が経営の主導権を握ってもデサントを掌握するのは困難を極めそうだ。

<span class="fontBold">伊藤忠は水面下で進めていた和解交渉を打ち切った</span>(写真=ロイター/アフロ)
伊藤忠は水面下で進めていた和解交渉を打ち切った(写真=ロイター/アフロ)

 「(デサント経営陣は)筆頭株主である当社を含めた株主との対話を軽視する姿勢を強めております。(中略)上記を踏まえ、当社は、本公開買付期間中のデサントとの話合いを打ち切り、本公開買付け終了後に、デサントの経営陣と改めて対話する方針を決定しました」。伊藤忠商事は2月28日、こんなプレスリリースを出した。

 伊藤忠はデサント経営陣が韓国依存の収益構造など伊藤忠の持つ懸念に対して何ら手を打とうとしないとして、1月末にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。現在3割のデサント株を保有するが、4割まで買い増しデサントの経営陣に圧力をかける狙いだ。その後デサントはTOBへの反対を表明、日本では異例の敵対的TOBが繰り広げられている。

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