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オリンパスは3月8日、内視鏡画像を解析して医師の診断を支援するAI(人工知能)製品を発売した。検査中にリアルタイムで腫瘍を判別できる。内視鏡分野で薬事承認を受けたAIは同製品が初めて。しかし、海外に目を向けると既に実用化された「医療用AI」もあり、開発競争は激しさを増している。

エンドブレインに対応する内視鏡はまだ限られる

 オリンパスは3月8日、医療用AI(人工知能)の「EndoBRAIN(エンドブレイン)」を発売した。内視鏡画像を解析して、検査中にリアルタイムで大腸がんを判別できる。内視鏡分野で国内の薬事承認を得たAI製品は、エンドブレインが初めてだ。

 大腸にできる「イボ(ポリープ)」のうち約8割は「良性腫瘍」とされ、内視鏡で撮影したポリープの形状や表面の構造から、医師が切除の必要性を判断できる。しかし実際の診断には熟練した技術が必要で、正診率は7割程度にとどまっていたという。このため、良性腫瘍だと判断したポリープが実はがんだったというケースが生じている。