全1347文字

携帯各社の電話サポート窓口をだまし、他人名義の「SIMカード」を手にする詐欺が米国で相次ぐ。金融機関が本人確認に使う「2段階認証」を突破して、オンラインで他人の預金を盗み取る。日本では格安スマホ会社が電話でSIMカードの再発行を受け付けている。本人確認の厳格化が求められる。

第三者になりすまして電話口の担当者をだます
●SIMカードを盗む手口

 「俺だよ、俺」。高齢者を中心に被害が後を絶たない「オレオレ詐欺」は、息子を装う「掛け子」が電話口で発する決まり文句からそう名付けられた。実名を知らないからこそ、「俺だよ」と言って、かまをかける。

 そんな日本の掛け子とは様子が異なるのが、米国の詐欺師だ。第三者の名前から自宅住所まで電話で伝え、1億円以上を荒稼ぎした詐欺師が昨秋以降、相次ぎ摘発された。約26億円相当の仮想通貨が盗まれたとする投資家もいる。