伊藤忠商事によるデサント株買い付けが、敵対的TOBに発展した。伊藤忠は日本企業がタブー視してきた「伝家の宝刀」を抜いた格好だ。堪忍袋の緒が切れたことだけが、理由ではなさそうだ。

もはや後に引けないデサントの石本雅敏社長(左)と伊藤忠商事の岡藤正広会長(写真=石本氏:水野 浩志、岡藤氏:共同通信)

 「とうとう伝家の宝刀を抜いたか」。1月31日、伊藤忠商事がデサント株をTOB(株式公開買い付け)により4割まで取得すると発表すると、資本市場に衝撃が走った。伊藤忠がTOBを仕掛ければ、デサントが反発するのは目に見えており、敵対的TOBになるのを覚悟した行動とみられた。実際、デサントは2月7日に反対意見を表明、大企業同士の敵対的TOBに発展した。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1093文字 / 全文1364文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。