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伊藤忠商事によるデサント株買い付けが、敵対的TOBに発展した。伊藤忠は日本企業がタブー視してきた「伝家の宝刀」を抜いた格好だ。堪忍袋の緒が切れたことだけが、理由ではなさそうだ。

もはや後に引けないデサントの石本雅敏社長(左)と伊藤忠商事の岡藤正広会長(写真=石本氏:水野 浩志、岡藤氏:共同通信)

 「とうとう伝家の宝刀を抜いたか」。1月31日、伊藤忠商事がデサント株をTOB(株式公開買い付け)により4割まで取得すると発表すると、資本市場に衝撃が走った。伊藤忠がTOBを仕掛ければ、デサントが反発するのは目に見えており、敵対的TOBになるのを覚悟した行動とみられた。実際、デサントは2月7日に反対意見を表明、大企業同士の敵対的TOBに発展した。