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ドンキホーテホールディングスが社名を変更し、創業者の安田隆夫氏を取締役に復帰させた。順調に成長し、消費者にも浸透した社名を捨てての「パン・パシフィック」への変更には唐突感が漂う。ドンキは異端児として成長してきた。流通業の主役、さらに大企業になることへの警戒感が透ける。

ジャングルのような「圧縮陳列」は日本の流通業者を驚かせた(写真=Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 2月1日、ドンキホーテホールディングスは社名をパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスに変更した。これまでの社名は「圧縮陳列」に代表されるユニークな店作りで消費者からもライバルからも唯一無二の存在とされるディスカウントストア「ドン・キホーテ」の呼び名から取っていた。前日に開いた臨時株主総会で「パン・パシフィック」という関連性もなじみも薄い社名への転換を決議。創業者で2015年にCEO(最高経営責任者)を退任していた安田隆夫氏の取締役選任も決めた。

 社名変更は唐突にみえるが、ドンキホーテは2013年、シンガポールにPan Pacific International Holdingsを設立済みだ。新社名は、この海外子会社の名称を踏襲している。17年にはシンガポールに「DON DON DONKI」の1号店を開業し、今では現地に3店舗を展開している。