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「消費者ファースト」を掲げて急成長してきた米アマゾン・ドット・コム。第三者出品で返品可能としているアマゾンの仕組みを悪用するトラブルが日本で続出している。パートナー企業は消費者重視に賛同しながらも、悪質な利用者に加え、返品可能なシステムにも不満を抱く。

アマゾンが配送代行する出品でトラブルが続出している(写真=ユニフォトプレス)

 「不良品でないのに返品されるんです」。関西でパソコン周辺機器の輸入品卸を個人で営む加藤明氏(仮名)は不満をあらわにする。アマゾンジャパンの配送代行「フルフィルメント by Amazon(FBA)」で販売する無線イヤホンが昨年12月、開封済みで戻ってきた。購入者は「混雑した場所で思ったより動作が不安定だった」として返品を要求。アマゾンジャパンが受け入れ、全額返金したという。無線だから利用者が多い場所では通常、接続状況は悪くなる。加藤氏は商品に不具合はないと主張している。

 加藤氏が利用するFBAは、アマゾンが提供する通販サービスの中で、大きく分けて3つ目のカテゴリーに分類される。自らが商品を仕入れて販売するのがアマゾンの本来のビジネスで、販売会社などにホームページ上の場所を貸し、成約後は業者が自ら発送するマーケットプレイスも広く浸透してきた。