風力発電機の唯一の国内メーカーだった日立製作所が、同発電機の生産から撤退することになった。国内では「洋上風力発電」を促進する新法が今年4月に施行される予定で、需要拡大が期待される中での決断。背景には、国内でモノづくりを進められない3つの要因があった。

<span class="fontBold">国内でも洋上風力への期待は高まっていたが……</span>(写真=読売新聞/アフロ)
国内でも洋上風力への期待は高まっていたが……(写真=読売新聞/アフロ)

 日立製作所は1月25日、埠頭工場(茨城県日立市)で手掛ける自社開発の風力発電機の生産から撤退すると発表した。今後は子会社の日立パワーソリューションズ(日立PS、同)が提携する独風力発電機メーカー、エネルコンとの協業を拡大し、あらゆるものがネットにつながるIoTやAI(人工知能)を使った風力発電所の運営支援などのサービスに注力する。

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