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国内ビール5位のオリオンビールが野村ホールディングスと米カーライル・グループに買収されることが決まった。筆頭株主のアサヒビールは10%の出資比率を維持する方針で、付かず離れずの関係は続く。通常ならば国内同業によって救済されそうなオリオンがアサヒに買収されなかった背景に、海外での競合がある。

ビールの出荷数量は一度回復したが、再び減少傾向
●オリオンビールのビールの課税済み出荷の推移
注:ビール大手資料より日経ビジネス作成

 日経ビジネス電子版が1月18日にスクープとして報じた通り、オリオンは野村と米ファンドのカーライルによるTOB(株式公開買い付け)の受け入れを23日に発表した。爽やかな味と沖縄色が豊かなイメージがあり、知名度も高いオリオンだが、筆頭株主であり、業務提携もしているアサヒ幹部は淡々と受け入れた。「本気でオリオンと組むなら、そもそも出資を10%に抑えていない」という。