上場企業の2018年4~12月期決算発表が本格化している。企業にとって悩ましいのは、国際情勢が不透明感を増す中、19年1~3月期以降をどう見通すか。日本電産は中国の経済減速を受け、19年3月期予想を大幅に引き下げた。「下方修正」ラッシュは続くのか。

(写真=Imaginechina/アフロ)
(写真=Imaginechina/アフロ)
<span class="fontBold">「46年間で初めて」と環境変化に驚いた日本電産の永守重信会長</span>(写真=共同通信)
「46年間で初めて」と環境変化に驚いた日本電産の永守重信会長(写真=共同通信)

 先の見通しにくい経営環境が続く中、日本電産の永守重信会長兼CEO(最高経営責任者)が強烈なシグナルを放った。「46年間、経営をやってきて月単位でこんなに落ち込んだのは初めてだ」

 そう危機感をあらわに1月17日に発表したのが2019年3月期業績予想の下方修正だ。中国を中心に想定を上回る需要減に見舞われたとして、売上高で1500億円、営業利益で500億円を当初予想から引き下げた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り4292文字 / 全文4646文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。