日立製作所が、英原子力発電所の建設事業を凍結すると発表。今期、3000億円の損失を計上する。2012年に889億円で英原発事業会社を買収したが、出資者集めなどに難航し経済合理性が合わなかった。ただし、投資が無に帰したわけではない。17年末に完了した「GDA」の扱いが今後の焦点となる。

「損失計上は重く受け止めているが、今の“凍結”は経営判断として間違ってはいない」。日立製作所の東原敏昭社長兼CEO(最高経営責任者)は、判断の正当性を譲ることはなかった。
日立は1月17日、英国での原子力発電所の建設事業を凍結すると発表した。資金調達スキームなどが整わず、経済合理性の観点から厳しいと判断した。凍結に伴い、2019年3月期に3000億円の損失を計上する見通しだ。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り952文字 / 全文1294文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?