『日の丸コンテナ会社 ONEはなぜ成功したのか?』
幡野武彦、松田琢磨著
1980円(税込)日経BP

邦船3社が分離・統合した赤字のコンテナ船事業が大成功。シンガポールに本拠を置いた「出島組織」の挑戦。

日の丸コンテナ、ONE(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス・ジャパン)の大成功は衝撃的ですね。

松田琢磨氏(以下、松田氏):日本では1964年に6社あった海運会社は98年に日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社体制となりました。しかし、かつて花形と呼ばれたコンテナ船事業が国際競争の激化で赤字事業に転落してしまいました。2017年、邦船3社がそれぞれのコンテナ船部門を切り離したうえで統合した会社がONEです。海運市況が好調だった影響もあったとはいえ、“お荷物部門”が2兆円を超す利益を生み、ONEからの配当が本社の業績を支えるまでに成長しました。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1107文字 / 全文1480文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

日経ビジネス2023年3月20日号 84ページより目次

この記事はシリーズ「CULTURE」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。