『会社という迷宮』
石井光太郎著
1980円(税込)ダイヤモンド社

著者は経営コンサルタント。経営者の仕事とは何かを追求。求められる経営ではなく、自らの主観で成し遂げる重要性を説く。

 経営書のジャンルでは、時流に乗って人々の興味関心を引くテーマに狙いを定めた本が多い。野球の投手に例えるならコントロール優先で球を置きにいくタイプだ。いかんせん球が軽い。本書はそうした凡百の経営書の真逆を行く。球種はストレートのみ。ど真ん中に剛速球を投げ込んでくる。しかも球が重い。読んでいて手が痛くなる気がした。

 経営戦略コンサルティングを仕事とする著者は、40年近くにわたって経営者との対話と重ねてきた。その中で「晴れることなく膨らみ続けてきた疑念とも違和とも悔悟ともつかぬ、モヤモヤと霧のかかったような思念を、何とか言葉に落として書きつけ」たのが本書だ。

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日経ビジネス2022年8月15日号 70ページより目次

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