『日本現代服飾文化史 ジャパン ファッションクロニクル  インサイトガイド 1945~2021』
公益財団法人日本服飾文化振興財団編
2200円(税込)講談社エディトリアル

敗戦時の焦土の日本から今日まで、75年のファッション史をたどり、人々に愛された服や社会現象、さらに業界の動きも振り返る。

 終戦から現在に至るまでの日本の服飾文化の歴史を、豊富な図版と洞察あふれる文章で振り返る。「歌は世に連れ、世は歌に連れ」と言うが、生活に密着した文化であるファッションの歴史には、音楽と並んで同時代の世相と価値観が凝縮して詰まっている。歴史の断片的な細部から、その時代の世の中の全体像の記憶が鮮明によみがえる。

 最初に出てくる写真は、1945年の年の東洋英和女学校の卒業アルバムに収められた女学生の姿だ。終戦直前の3月、スカートが着用できなかった彼女たち。上はセーラー服、下はもんぺ姿という不思議なコーディネートだ。それでもさすがに東洋英和、凜(りん)とした表情で着こなしているのがイイ。

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日経ビジネス2022年4月25日号 82ページより目次

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