
松永光弘編
1760円(税込)誠文堂新光社
世の中にインパクトを与えるクリエーターたちは、どうやってアイディアを生み、良しあしを判断するのか。発想の作法を探っていく。
アイディアは問題解決である。しかし、そもそも何を解決すべきか、今日では課題がはっきりしていないことが多い。社会の変化が激しく、問題が複雑化していることもあるが、それ以上に生活と消費の成熟化、すなわち、「多くの問題がすでに解決されてしまっている」という事実がある。解決すべき問題をえぐり出し、その解決とセットでポンと目の前に見せてくれる。これが「ささるアイディア」だと編者の松永光弘は言う。
15人の優れたクリエーターとの対話を通じて、本書は発想の作法を明らかにしようとする。それぞれが仕事の中で錬成してきた行動様式といってもよい。何を知り、何を考え、何を選ぶのか──発想という仕事と向き合うときの基準と力点がどこにあるのか。ここに編者の問いがある。その向こうに、各人の「アイディア観」が透けて見えるのも面白い。
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