『サイコロジー・オブ・マネー』
モーガン・ハウセル著、児島修訳
1870円(税込)ダイヤモンド社

投資に対する考え方は、生まれた時代や地域に影響されると指摘。不安を抱えることなく、豊かな人生を築く資産形成を提案する。

 2年以上もコロナと戦う日々が続く中、ロシアがウクライナに侵攻した。報道を聞いて真っ先に思ったのは、人類は「疫病」も「戦争」も克服してはいないということだ。今後も災厄は起こる。それを前提に事業を手掛けるならば、リスクをとって闇雲に拡大を追いかけるより、レジリエンスを高めて持続することこそ重要ではないか。そう考えるようになった背景に、本書の影響がある。

 もともと日本には「お金」にこだわることをよしとしない傾向があり、お金を不浄のものと考えるきらいすらある。“清貧”という名のOS(基本ソフト)が搭載されている我々には、まず、本書がいう、お金に対する向き合い方「ソフトスキル」をインストールすることは難しい。けれども、多少の違和感を覚えながらも読み進めると、各章で論じている個々の考え方が、十分に単独でもインストール可能、つまりは自分の人生で使えることがわかる。

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日経ビジネス2022年3月14日号 79ページより目次

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