『最悪の予感』
マイケル・ルイス著、中山宥訳
2310円(税込)早川書房

未知のウイルスが広がる中、米国政府や疾病対策センターが対応を誤ったのはなぜか。危機の本質と、使命感を持つ人々の姿を描く。

 現在進行形のパンデミックを描いたノンフィクション。スリリングな展開に引き込まれ、読み始めたら止まらない。さすがはマイケル・ルイス。人気作家の面目躍如というところか。

 「ウイルスはまもなく消える」「米国民に対するリスクは非常に低い」。新型コロナウイルスが広がり始めた当初、トランプ大統領やCDC(疾病対策センター)は楽観的な発言を繰り返していた。

 一方で、重大な危機が迫りつつあることを察知し、ひそかに動き出した人たちもいた。使命感に燃えた医師たちやカリフォルニア州の保健衛生官、異能の生化学研究者など。感染拡大を阻止すべく結集した彼らは、米国民、いや人類を救うため奮闘する。しかし、その眼前に厚い壁が立ちはだかり……。

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