『ウディ・アレン追放』
猿渡由紀著
1760円(税込)文芸春秋

果たしてウディ・アレンの性的虐待の真偽は?在米30年の著者が、ウディ・アレンの家族への取材や当時の証言から謎に挑む。

 ウディ・アレンが追放された。これほど現在の米国あるいは世界の世相を映すものはない。ご存じない読者のために言うと、彼は、30年近く前に告発され、捜査を受けたうえで無罪放免となった当時7歳の養女への性的虐待疑惑を蒸し返された結果として、Amazonと巨額の契約を結んで撮影した「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」が契約破棄でいったんお蔵入りとなり、業界からほぼボイコットに近い状態になってしまったのである。

 これまで、最低価格のギャラだとしてもウディの映画に出たいと熱望する有名俳優はそれこそ山のようにいた。また、長年保ってきた名声に加え、映画から配信へと業界が拡大する中で、まさに彼のキャリアは絶頂の状態にあった。ところが、今やウディ・アレンに近づこうとする者は少ない。

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