『決断=実行』
落合博満著
1500円(ダイヤモンド社)

プロ野球選手として、監督として輝かしい成績を残すアスリートが、人や組織、仕事に対す姿勢について語る。

 現役時代の実績はもちろん、指導者としても傑出した成果をあげた著者が、リーダーシップとフォロワーシップ双方の観点から、明晰(めいせき)な言葉で「仕事の本質」を語る。

 練習が好きな選手はいない。しかし、仕事で野球をやっている以上、雇い主が契約したくなる結果を残さなければクビ。だから、練習した。翌年もプレーできる結果を残すことに集中した。「そのためには野球のことだけを考える生活が必要だっただけの話」。仕事は仕事。精神論に流れない。スカッと割り切った構えがいい。

 著者の思考と行動はひたすら論理的だ。論理で考え抜いた基準に従って決断し、実行する。だからブレない。監督就任初年度、早々に「外部補強をせず、全員を残留させ現有戦力で戦う」という方針を打ち出し、周囲に驚かれる。チームワーク重視の温情主義ではない。理由は単純明快、「見てない選手は評価できない」。選手を見ることにおいては一切妥協しない。翌年には18人の選手をクビにしている。自分で徹底的に見たうえでの評価に基づいた決断だ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1024文字 / 全文1545文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「CULTURE」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。