ポチればすぐに届く、という便利さを支えているのは、機械ではなく人間である。『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』を記してから15年ぶりにアマゾンの巨大倉庫で働いた横田増生『潜入ルポ amazon帝国』は、巨大化した企業の無慈悲を教えてくれる。

今週の1冊
今週の1冊
潜入ルポ amazon帝国
横田増生著
1700円(小学館)

アマゾンに2度目の潜入をした著者が巨大化した倉庫の内側を描く。利益を優先する企業の独占に警鐘を鳴らす。

 かつての現場では下請け業者が「アマゾンさん」と呼んでいたが、今では「アマゾン様」に変わっていた。迷惑をかけてはいけないと、派遣会社は労働者に対し、業務が始まる2時間前にワンコール入れるように要求する。

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