グーグル社の人材育成と組織開発の分野で活躍した著者。帯にも「Google式・世界最先端のワークメソッド」というそれらしい惹句が躍っている。しかし、その手の「ベストプラクティス」を紹介する本ではない。筆致は軽く、本の体裁も軟らかいが、本書はもっと深いところを突いている。

今週の一冊
今週の一冊
PLAY WORK
ピョートル・フェリクス・グジバチ著
1500円(PHP研究所)

自分自身を知り、組織で働きながら自己実現へ。仕事を楽しいと感じ、生き生きと働けるワークスタイルを提案する。

 タイトルにある『PLAY WORK』とは、「仕事と遊びの境界線があいまいで、仕事をしているのか遊んでいるのかわからない状態」。一見してチャラチャラした話に聞こえる。しかし、これこそが働き方改革の王道だ。好きだからこそ続く。成果が出る。公私混同ならぬ公私融合が生産性を高める。

 何もグーグルのような会社に転職しろ、という話ではない。会社は「枠」でなく、自分が好きで得意なことを生かすための「軸」。自分に合った仕事の楽しみ方を知り、楽しく仕事ができる環境を自ら作り出すことが大切だ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1077文字 / 全文1557文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「CULTURE」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。