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 グーグル社の人材育成と組織開発の分野で活躍した著者。帯にも「Google式・世界最先端のワークメソッド」というそれらしい惹句が躍っている。しかし、その手の「ベストプラクティス」を紹介する本ではない。筆致は軽く、本の体裁も軟らかいが、本書はもっと深いところを突いている。

今週の一冊
PLAY WORK
ピョートル・フェリクス・グジバチ著
1500円(PHP研究所)

自分自身を知り、組織で働きながら自己実現へ。仕事を楽しいと感じ、生き生きと働けるワークスタイルを提案する。

 タイトルにある『PLAY WORK』とは、「仕事と遊びの境界線があいまいで、仕事をしているのか遊んでいるのかわからない状態」。一見してチャラチャラした話に聞こえる。しかし、これこそが働き方改革の王道だ。好きだからこそ続く。成果が出る。公私混同ならぬ公私融合が生産性を高める。

 何もグーグルのような会社に転職しろ、という話ではない。会社は「枠」でなく、自分が好きで得意なことを生かすための「軸」。自分に合った仕事の楽しみ方を知り、楽しく仕事ができる環境を自ら作り出すことが大切だ。