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 AI(人工知能)が仕事の半分を奪い、GAFA(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル)と呼ばれる巨大IT企業が世界の時価総額上位を占める時代、イノベーション無くば企業の死ともいえる時代に突入した。どうすればイノベーションの世界に飛び込むことができるだろうか?

今週の一冊
デジタル時代の競争政策
杉本和行著
1800円(日本経済新聞出版社)

デジタル化とグローバル化の波が企業の経営環境を大きく変える中、競争政策はどうあるべきか分かりやすく解説する。

 その基本のレールを示すともいえる本が『デジタル時代の競争政策』だ。現職の公正取引委員会委員長が執筆した本書は、イノベーションにとって競争がいかに重要か、競争を作り出すにはどうすればいいかを語っている。

 「イノベーションは新結合である」とシュンペーターは定義した。つまりイノベーションが起きないというのは新しい結合が起きにくいということだ。選択肢を狭めたり、新しい行動を阻害したりする要因を減らすことがイノベーションを呼び起こす第一歩だ。