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今週の一冊
人生で大切なことは 泥酔に学んだ
栗下直也著
1800円(左右社)

福沢諭吉から、力道山まで。政治家、スポーツマン、小説家など偉人と称される人々の飲酒にまつわる逸話を集めた。

 酒の上での失敗。私も含め身に覚えのある人が多いだろう。思い出すたび情けないが、そんな気持ちも栗下直也の『人生で大切なことは泥酔に学んだ』を読めば、自分はまだましなほうだと、間違いなくやわらいでくる。

 各界有名人総勢27人のとんでもない泥酔エピソードが紹介されている。どれもすごいが、酒乱スケールの大きさでは、第2代内閣総理大臣・黒田清隆の右に出る者はおるまい。

 北海道開拓使であった黒田、商船に乗っていた時、酒に酔って戯れに岩礁めがけて大砲を発射した。あろうことか狙いがはずれて住民が死亡するも、示談で片を付ける。かなりのものだが、これで驚くのはまだ早い。