
栗下直也著
1800円(左右社)
福沢諭吉から、力道山まで。政治家、スポーツマン、小説家など偉人と称される人々の飲酒にまつわる逸話を集めた。
酒の上での失敗。私も含め身に覚えのある人が多いだろう。思い出すたび情けないが、そんな気持ちも栗下直也の『人生で大切なことは泥酔に学んだ』を読めば、自分はまだましなほうだと、間違いなくやわらいでくる。
各界有名人総勢27人のとんでもない泥酔エピソードが紹介されている。どれもすごいが、酒乱スケールの大きさでは、第2代内閣総理大臣・黒田清隆の右に出る者はおるまい。
北海道開拓使であった黒田、商船に乗っていた時、酒に酔って戯れに岩礁めがけて大砲を発射した。あろうことか狙いがはずれて住民が死亡するも、示談で片を付ける。かなりのものだが、これで驚くのはまだ早い。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1094文字 / 全文1473文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「CULTURE」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?