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 流行に流されるままに、本は安易に出版されるきらいがある。「サブスクリプション」がはやっているらしいとなると、それらしき本が書店に並ぶ。ところが、そういった本のほとんどは上っ面ばかりで、本当に使える本は非常に少ない。

 その中でも、『「つながり」の創りかた』は、本質をついている。出合った瞬間に、こういう本を読みたかったのだと、痛快なほどに思った。

今週の一冊
『「つながり」の創りかた』
川上昌直著 2000円(東洋経済新報社)

企業と顧客との関係が変化する中で、リカーリング(継続収益)を生み出す顧客との「つながり」について説く。

 まずは、表紙裏の見開きの図表を見たときにいい本だと確信した。そこには「サブスクリプションはリカーリングの1つ」と書かれていた。そうなのだ。定期的に収益を上げるといわれている「サブスクリプション」は、救世主のようにうたわれているが、単に大きなビジネスモデルの一形態にすぎない。そして、「サブスクリプション」を成功させるためには、実は必要条件があまりに多い。