京セラ創業者の稲盛和夫氏が自身の言葉で「経営12カ条」を解説する本連載。第9条では「勇気をもって事に当たる」ことの大切さを説く。おかした過ちを認め、言い逃れをせずに改める勇気がリーダーには不可欠だ。

(写真=PIXTA)
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 「経営12カ条」では、第7条「経営は強い意志で決まる」、第8条「燃える闘魂」、第9条「勇気をもって事に当たる」と一見すると似たような内容が続きます。第9条で「勇気をもって事に当たる」とわざわざ言うのは、次のような理由があるからです。

 経営者やリーダーにとって自分がおかした過ちを潔く認めて改めることは、勇気のなかでも一番大切なことです。失敗した場合、たいていの人は、言い逃れをしたり言い訳をしたりしますが、部下から見ればそれは見苦しいものです。自分が失敗したことを素直に認めて、過ちを改めることは、非常に勇気の要ることですが、これが一番大切な勇気なのです。

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