しかし、ほとんどの経営者は、その好況期に放漫経営の種をまいてしまいます。足し算式に「注文が倍になったら、人も設備も倍にする」という経営を行っていては、一転して受注が減り、売上が落ち込むような事態を迎えたとき、たちまち経費負担が大きくなり、赤字経営に転落してしまいます。

1932年鹿児島県生まれ。59年に京都セラミック(現京セラ)を設立し、社長、会長を務める。84年には第二電電企画(現KDDI)を設立。2010年からは経営破綻した日本航空の再生にも力を尽くした。22年8月、90歳で逝去。(写真=陶山 勉)
1932年鹿児島県生まれ。59年に京都セラミック(現京セラ)を設立し、社長、会長を務める。84年には第二電電企画(現KDDI)を設立。2010年からは経営破綻した日本航空の再生にも力を尽くした。22年8月、90歳で逝去。(写真=陶山 勉)

全員が経営に参加する仕組み

 「売上最大、経費最小」を実践するためには、業績が組織ごとに、かつリアルタイムにわかる管理会計システムが不可欠です。組織の業績向上に貢献する会計システムや仕組みを構築することも、経営者の大切な役割のひとつです。

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この記事はシリーズ「稲盛和夫の経営12カ条」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。