倦まず弛まず説き続ける

 かく言う私自身も、言い出した当初は、本当に原町一の会社になれるとは思っていませんでした。

 ましてや、中京区で一番になろうと言ってはみたものの、中京区には一部上場企業で、のちにノーベル賞受賞者を出した、技術力の高さで世界的に評価が高い島津製作所があります。中京区一になるには、その島津製作所を抜かなければなりません。それはもう、とても不可能だと思えるような話でした。

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この記事はシリーズ「稲盛和夫の経営12カ条」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。