飲み過ぎると心配になるのが、肝臓の病気だ。特に、誰もが恐れるのが「肝硬変」。肝臓の炎症により、組織の線維化が進み、肝臓が硬くなってしまう病気だ。肝臓のスペシャリストである武蔵野赤十字病院院長の泉並木氏に解説していただこう。

「肝硬変」──。
普段から肝臓を酷使している我々酒好きが、最も恐れる病気の一つである。
コロナ禍の自宅飲みで酒量が増える人もいる今、改めて肝硬変について知っておきたい。武蔵野赤十字病院の院長で、「肝臓のスペシャリスト」として名高い泉並木氏にお話を伺った。
肝臓の組織が線維化
まず、そもそも肝硬変とは、肝臓がどのような状態になることなのだろうか。
「肝硬変は、肝臓の組織が線維化することで、肝臓が硬くなってしまう状態を指します。硬さの原因はコラーゲンです。大量のお酒を日常的に飲み続けたり、肝臓の細胞に脂肪が蓄積したり(脂肪肝)、ウイルスに感染したりすることで肝臓に炎症が起こります。炎症が続くと、合成されたコラーゲン線維が増えていき、それが肝臓を硬化させ、肝機能を低下させていくのです」(泉氏)
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